栄光ある孤立

インディー大学生は語る

日本未公開映画『The Disaster Artist』が超面白かった話

君の名前で僕を呼んで』が数々の賞にノミネートしたことや主演俳優の麗しさから公開前から話題を呼び、一大ブームとなっていますが、どこかこの現象に引き気味なわたしがいます。というのも、この映画を日本のみなさんより一足はやく、イギリス人がオーストラリアに定住した日を祝う《オーストラリアンデー》というアボリジニや左派の方から大変評判の悪い物議を醸す祝日(1月26日)に友達と見に行ったのですが、これがどうも私にはヒットしなかった。同性愛をテーマとした映画も数多く見てきましたが、これがとりわけ秀でてるとは思えず、かといってそれをうまく言語化することもできず、この作品が言及されているのを見るたびに悶々としてしまうのです。

 

かといって海外の映画館で映画をみるという体験自体は大変貴重な経験となりました。英語に自信がなくて楽しめるか不安でしたが、逆にセリフが完全に理解できないからこそ俳優の演技やセット、小道具、音楽、衣装がもたらす効果について再認識したからです。総合芸術としての映画の本質をはここにあります。セリフやストーリーを追うなら本を読めばいい。これは大学で映画批評ゼミの先生たちが口うるさく言っている「画面を見ろ」ということを知らず識らずのうちに実践していたのかもしれません。昔のカイエドゥシネマにゴダールが寄稿した溝口論には「フランス人なので日本語を理解できないが、彼の演出は完璧で言葉を必要としない。これこそがミゾグチを偉大な監督たらしめるものだ」のようなことが書いてありましたが、この言葉の意味を深く理解できた作品があります。

 

オーストラリアにきて初めて劇場でみた『The disaster artist』です。人生初、海外の映画館で観た作品として、コメディ映画ではありますが一生記憶に残るであろう大切な一本になりました。面白すぎて二回観に行きました。

 

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あらすじ

1998年、サンフランシスコ。俳優になることを夢見る青年グレッグは演劇のクラスで只者ではならぬ雰囲気を身にまとい、一際目立っていた年齢不詳の生徒・トミーウィルソーの演技に圧倒され、二人は友達になります。学生の分際でありながら立派な車を持ち、豪華な家に住み、東欧なまりの強い英語を話すトミーの本性が不思議でなりませんでしたが、トミー本人は自分自身のことをグレッグに話さないばかりか、リッチな生活を他のクラスメイトには言うなと口止めしてきます。トミーの提案で二人はショービズの本場、LAに引っ越しますがここでもグレッグはトミーの所有するアパートに一緒に住むことに。グレッグは LAでタレント事務所に入り彼女ができますが、一方のトミーは自身の独特な雰囲気から事務所に入れず、オーディションにも落ちまくり、親友だったグレッグは彼女ができてしまい絶望の淵に立たされていました。グレッグの俳優生活にも翳りが見えてきたころ、トミーはある決断をします。誰も映画に出る機会を与えてくれないなら自分たちで映画を作ればいいじゃないか!と...

 

 

映画好きたちの間で''オールタイム・ベスト・クソ映画''としてカルト的人気を誇るインディー映画『The Room』(トミーウィルソー監督・2003年)の製作過程を描いた、いわば映画作りの映画です。 The Roomは日本でDVDすら手に入りにくいものの、日本語版wikipediaページはなぜか存在し、インディー映画の項とは思えないほど情報量が夥しくて書き手のこの映画に対する愛がひしひしと伝わってきます。The Roomは未見ですが、このページのおかげで十分予習ができ本作を楽しめました。ありがとうございます。わたしは撮影現場の切迫した雰囲気や大人数の撮影クルーのむさ苦しさやそこから生じるギクシャクした人間関係を群像劇として楽しめるこの手の映画が大好きで、トリュフォーの『映画に愛を込めて アメリカの夜』や、(映画ではなくポルノ業界が舞台ですが)ポール・トーマス・アンダーソン監督『ブギーナイツ』などお気に入りがあります。タイトルにもある悲惨な芸術家とは他でもなく主役・監督・キャスティングまで全て一人で行い、文字通り自分の惑星を築き上げたトミーウィルソー氏のこと。「芸術家は孤独な存在」とはよく言ったもので、チームプレイで作業をする映画作りの現場ですらこの監督は謎多き変人として疎まれる存在となり、独裁者のように振る舞っていた本人も薄々と気づいていまします。不思議ちゃんキャラとして21年間生きてきた私は身につまされる思いで観てしまいました。このシーンがとても胸に刺さり、二回観に行きたくなったのです。一度でも変人のレッテルを貼られたことがある人なら、周りから面白がられながらも実は馬鹿にされていることに気づいてしまったことがあるでしょう。被害妄想ではなく、事実としてです。また、先ほど映画の撮影過程を描いた映画が好きと書きましたが、それと同じぐらい友達の彼氏・彼女とウマが合わないどころか友達を奪われたと嫉妬してしまう話も大好きです。普通なら友達の恋人と恋に落ちて三角関係となるのがお決まりですが、そんなことって現実でどれくらい起こりうるのでしょうか?わたしは昔から友達に彼氏ができたら彼氏ができた友達に対してではなく私の大切な友達を奪った(と言ったら語弊がありますが)彼氏に嫉妬してしまうのですがそういう人間の汚さ・エゴを描く作品って実は少なくて、そこに踏み込んだこの映画は個人的に大ヒットだったわけです。

 

英語字幕なしで映画が観れるほど英語力があるか心配だった私でも心の底から楽しめたのも何よりジェームズフランコの素晴らしい怪演のおかげ。残念なことにセクハラ疑惑で告発されてしまいましたが、この作品でゴールデングローブ賞はじめ主演男優賞を受賞したのは大きく頷けます。彼の演技でゴダールの言葉の意味を身を以て知ることができました。ありがとう、フランコ

A bronzer - strange experience at backpackers

以下、本当にあった怖い話です。

After leaving a damn flat, where the freaking "master" didn't return my bond ($320), I moved to a backpackers in North Melbourne. I was completely happy to move to the "North", which has fancy architecture, from "South"bank. (It sounds like Korean peninsula, doesn't it? lol) I spent like 2 weeks at the backpackers and shared a room that has 2 bunkbeds with a total bogan. She looked 57 years old at first sight. Many tatoos, messy hair, damaged and dirty clothes and stuff. I thought she was defnitely a junkie. She was laughing, farting, burping, and talking to herself all day. I was really scared. Fortunately, she didn't do anything against me. Furthermore, she gave me a bronzer. "Hey, I got it yesterday but it's too dark for my skin (yes, she was white). If you want it, just keep it." said she. It was actually too dark for me, a 21-year old healthy asian girl, as well, but I thought she was not as crazy as I expected. 

 

One day, I found medicine that looked like she used. I googled its name and it turned out that it is used for schizophrenia in Japan. I have a lot of knowledge about mental illnesses since my major is psychology (tecqnically it's called "college of contemporary psychology" so I study film studies more than psychology or philosophy but I still enjoy them too) at university. I was scared again because there was a possibility that she might have thought I was an enermy. (so-called persecution mania) But I was too scared to go to reception and ask to change my room. So I spent the rest of my days in the same room until checked out. 

 

A few days later, I found a document from court and it said she wanted to change her name. There was also her family register. At that moment I felt like I was also paranoised because I was so enthusiastic to know about her. I googled about her name, and thre was an article about her past. She was a real murderer. She killed someone 8 years ago. It was not a one-man crime, but I was shocked. For a while after, she wouldn't come back to our room. A random old man came to our room and he packed her stuff into a suit case. He was her father. I had no idea what happened to her, but since then I didn't meet her again.....

オーストラリアに一ヶ月住んで思ったこと

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ビクトリア州立図書館

こっちに来てから一ヶ月経ちました。9月下旬にワーホリビザで入国し、 ケンブリッジ英検(日本では有名ではないけれど海外ではIELTS並みに一般的な英語検定)を取りたいので語学学校に4ヶ月通い、そのあとは他のワーホリの方と同様ファームで大金を稼ぐ予定でしたが、無料エージェントに行ったら10月の下旬から学校を始めることを勧められ、学校が始まるまで1ヶ月間ニートでいました。このニートの時間が本当にキツかった。まず全てに絶望していました。『ヒップスターの街』ときいてラリアのカルチャーの発信地・メルボルンにやってきたものの、見渡す限りアジア人とインド人ばかり。「大英帝国第二の都市として栄えたメルボルンはヨーロッパ風の建築で有名♡」とネットには書いてありますが2017年のメルボルンは街全体が中華街です。こんなことで卑屈になってしまう自分自身がレイシストのように感じてさらに嫌になったり。道は臭くて汚くてホームレスが物乞いをしていたり、おしゃれな人もロンドンなどに比べると皆無に近く(わたしは西海岸的なファッションが大嫌いなのですが残念なことにこちらではそれが主流。。。)タンブラーを一つ買うにしてもおしゃれなものが全く見つからない。値段は高いのにチープでダサいものばっかり。外国なのに。&other storiesやUrban Outfittersといったヨーロッパや北米を中心に展開している大好きなお店もオーストラリアにはありません。海外にいながら海外のものが手に入らないという不便さは日本にいたときと変わりません。ヒップな人といえば街中でアンチ肉食を叫んでるビーガンたちぐらいではないでしょうか。ちょうど今タイムリーで同性婚の是非を問う国民投票を行っていますが、逆に言えば西側先進国であるにもかかわらずまだ同性婚が違法だったのか!と白豪主義の時代から依然として保守的な国の姿勢に動揺を隠せませんでした。メルボルンがあまりにも好きになれなのいので、自分は人生で一番大きな間違いを犯してしまったのかもしれないと思うほどオーストラリアにきたことを後悔していました。

 

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YESとNOで鬩ぎ合うグラフィティ

 

いきなり愚痴から始まって申し訳ないのですがまだ続きます。「絶対に日本人の元で働かない」という気持ちを胸にアルバイト探しをしてみたのですが、嘔吐恐怖症なので飲食店でのバイト経験がなく、一番見つけやすいとされるレストランでの仕事がなかなか見つかりませんでした。欧米人は即戦力重視で新人を育てるという発想がないようです。その新人が外国人なら尚更のこと。日本の就活に意義を唱える人は多いですが、一斉採用のない、さらに新人を育てない海外では大学卒業後にインターンをしたりして経験を積んでから仕事を探すそうです。その方が効率がいいし。あと仕事ができない人は即クビ。日本では長時間労働が問題になってますが、効率を重視しすぎるあまり働くことが日本以上にシビアな海外の労働環境をほんの少しだけ垣間見れてよかったです。とにかく飲食店でバイトをしなかったことを後悔しました。

 

仕方がないので未経験でも雇ってくれそうな(最低賃金を守ってない搾取されまくりな)日本食レストランにも履歴書を渡しに行き(こちらでは直接お店に出向き「今雇ってますか?」と聞いて自分の履歴書をマネージャーに渡すスタイル。運が良ければその場で面接されたり後日連絡がきたりしますが大抵そのレジュメはゴミ箱行きです。)2軒面接にこぎついたのですが、1軒目はトレーニングをするので11:30に来てくださいと言われてその時間に行ってみるとすっぽかされていたり(中国人オーナー)、日本人経営のお店では面接中に「声出せる?」「テキパキ動ける?」など聞かれ怪しいなと思ったらオージー客に向かって「いらっしゃいませ」というタイプの店で、こんなことするためにオーストラリアに来たわけじゃないと思い、辞退しました。スキルも英語力もない人がワーホリに来るとこうなります。オーストラリア人と一緒に働けるなんて夢にも思わないで下さい。日本のタイ料理レストランで働いてるタイ人や、クロネコヤマトの集配所で働いてるベトナム人の知り合いがいますか?いませんよね。醜い現実ですがノースキル・ノー語学力のワーホリってそういうもんです。ちなみに私の職探しの旅はまだまだ続きます。行きたいフェスが2つ、観たいギグが5つもあるので。。。

 

【宣伝】ブログの途中ですがこちらにて夏に行った旧ユーゴ旅行の記事を寄稿しました

 

海外に出ると人間は保守的になって愛国心が芽生えると指摘する人がいますが、これは本当だと思います。愛国心というと排外的でバカなやつというイメージですがそういうものではなく、純粋に日本の良いところが見えてくるのです。(新人教育然り)逆に日本にいると海外の良いとろしか見えないので海外かぶれになってしまいがちです。要はないもの強請りです。異なった思想の持ち主の父に「バカ左翼」と言われ続けた私が日本を恋しくなるとは思いませんでした。

 

尊敬する米原万里さんは『嘘つきアーニャの真っ赤な事実』の中で、自身のナショナリズム体験についてこのように述べています。

「異国、異文化、異邦人に接したとき、人は自己を自己たらしめ、他者と隔てるすべてのものを確認しようと躍起になる。自分に連なる祖先、文化を育んだ自然条件、その他諸々のものに突然親近感を抱く。これは、食欲や性欲に並ぶような、一種の自己保全本能、自己肯定本能のようなものではないだろうか」(p.123)

 

自分が無価値な人間だって思ったり、あんなに息苦しくて嫌だったはずの日本が恋しくてホームシックになったり、葛藤の1ヶ月間でした。

 

学校が始まってからはネガティブな感情は消えて毎日が楽しいです。クラス分けテストを受けたら中上級(上から二番目)のクラスに割り振られ、日本人でこのクラスから始まるのは珍しいと驚かれました。クラスメイトはスペイン人、コロンビア人、イタリア人、ブラジル人、タイ人、韓国人、日本人、台湾人といい感じに国籍がバラバラです。これも下の方のクラスは日本人しかいないらしくちゃんと勉強して来て良かったと思いました。先生はぶっ飛んでるニュージーランド人です。意外なことに四技の中でスピーキングよりライティングのスキルが一番低いと先生に言われたので本をたくさん読んでエッセイの添削もしてもらって上達しなければなりません。昨日小学二年生の夏休みの作文のような英文で書かれたお粗末な記事を投稿したのも、在豪1ヶ月目の現在と帰国直前でどれぐらいライティングスキルが上達するか可視化したかったからです。乞うご期待!

 

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日本食を忘れそうなほど美味いフォー(パクチー抜き)

 

一ヶ月経った現在は中華街メルボルンにも慣れてきて少しずつこの街が好きになってきました。野生のペンギンを見に行ったり、路上演奏(こちらではバスキングという)を聴いて投げ銭したり、毎日お気に入りスポットを見つけたり、ミーゴレンやフォーといった東南アジア料理の虜になったり、ルームメイトの可愛い韓国人とお互いの国の社会や政治、全羅道差別や閔妃反日感情の話で2時間白熱トークしたり、台湾人と香港人と飲みに行って東アジアの今後について語り合ったり、もうすでに2人の男性とハングアウトしたり(爆)、日本では絶対にできない貴重な体験をしています。

 

日本人の友達の伝でオージー主催のホームパーティーにも招かれました。一番地味な女の子がマリファナのディーラーで、めちゃくちゃ洋画の世界でした。

  

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お酒を持っていくのがマナー

 

現実と理想のギャップで踠く中、銀行に行ってオージー銀行員相手に口座を開設したり、住む場所を決めて内見から支払いまで自分でしたり、21年間したことがなかった洗濯物をしたり、インフルエンザの疑いで夜間緊急病院にタクシーで行ったり、毎日自炊したり、日本で実家暮らしをしていた頃より数倍も逞しくなっています。そんなこんなで私は今日もメルボルンで生きてます。

  

 

Sartre: L’homme est condamné a être The Libertines

A few days ago, I got the best news I've had since I've come to Australia. My favourite band, The Libertines, from London, England, announced that they'll come to play in Sydney in February! I was almost shouting in Domino Pizza when I saw the news on twitter.

 

The band is one of the most important British bands in the 00s, like Arctic Monkeys, Kasabian. The band was formed in 1997 and broken up in 2004 after releasing two brilliant albums. They're also very popular among indie kids in Japan, but there is a rumore that they can never come to play in Japan. Why? 

 

The frontman, who is famous for dating Kate Moss in the past, Peter Doherty, used to be a junkie. He has a criminal record for abusing heroin. It makes it hard to get visa to come to play in Japan. Like any other country in Asia, Japan is very strict on junkies.

 

I'd always wanted to see them when I was a high school student but there was no means to see them because I had no money. After entering university, I tried to save money to go to England just to see them. In 2015, my dream came true. I went to Reading Festival to see The Libertines! The band has finally reunited that year and released a brand new album! 

 

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Carl Barât @Clockenflap'15 (photo by me)



3 months after seeing them in UK, I was in Hong Kong to see the band again. Hong Kong was not as strict as Japan for Peter... I'm jealous. They were just amazing. The next time I see The Libertines, it'll be the third time I've seen them. It must be wounderful to see them with Aussie audiences! I can't wait! 

ワーキングホリデーとオンライン英会話について 其の弐

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'Mad Max' 1979/Australia

 

前回は動機について書いたつもりだったのですが、読み返してみたらオンライン英会話のオの字もない内容でした。何で終わってないのに目標まで語ってんだよ!早すぎ!と読みながらツッコミされた方、とても鋭いです。

 

・動機(続き) 

オンライン英会話を始めた理由はズバリ「語学学校で上の方のクラスに行きたいから」という単純なものです。前の記事にも書いた通りワーホリを失敗させないために高すぎる目標を掲げているのですが、そのためにも上のクラスに入ることはかかせません。日本人は一般的に文法はそこそこ出来るがスピーキング・リスニングに滅法弱いとされていて、ワーホリ経験者のブログを拝見する限りそんな日本人は中級クラスに入れられることが多いそうです。ワーホリを決断した時のわたしも例に漏れず大学受験を経験した程度の英語力しかありませんでした。

 

わたしの今までの英語力は「海外のニュースは読めるし4chan(2chanの海外版のような掲示板サイト、民度がめちゃくちゃ低くてオルタナ右翼しかいない)でshitposting(クソみたいな投稿)できるぐらいには読み書きができるけど旅行先でめちゃくちゃな文法でしか話せない、発音悪い、早口な英語は聞き取れない」といった程度のもので、TOEICは受けたことがないのですが多分600~700点の中間ぐらいだと思います。英語ができない人の前では調子に乗れるけど、自分よりできる人の前ではたじろいでしまう、一番タチの悪いレベルです。こんなんじゃ絶対に希望しているクラスに入れない!英会話も練習してプレイスメントテストで最大限のパフォーマンスをしたい!との思いから始めたのが DMM英会話です。特徴とかは手垢が付くほど他のブログが説明してるので気になる方はそっちを読んでください。ここではわたし個人の感想とみんなが気になるであろう効果を書いてみようと思います。

 

・感想

⒈東欧の人と話すのがめちゃくちゃ楽しい

フィリピン人と同じぐらい多く在籍しているのがセルビア人やボスニア人、ハンガリー人、ルーマニア人など東欧の講師です。去年大学で「SFは何と戦っているのか」という哲学者による哲学的な講義を受講したのですが、そのとき先生がSFみたいな国と表現していたモザイク国家ユーゴスラビアがとても興味深く、あらゆる本を読んで映画を観て気づいたら旅行を計画するほどこの地域のオタクになっていました。コスモポリス東京で暮らしていてもなかなかこの地域の人には会えませんが、そんな旧ユーゴスラビア諸国(スロベニア以外)のひとたちとほぼ毎日話しています。英語の発音もアメリカ人だろってぐらい流暢な人からイギリス英語を喋る人、Hの癖が強くてハローがヒャローに聞こえる人まで様々です。

東欧でも西欧の音楽や映画は受容されているようで、イギリスのバンドであってもフランスの映画であってもかなり通じます。逆にアニメ好きを公言してレッスン中ちょくちょく日本語を混ぜてくるような日本かぶれな先生(可愛い)とアニメや邦ロックの話をされても何も知らないので申し訳ない気持ちになります。旧ユーゴの映画の話(主にクストリッツァ)をすると喜ばれて話が弾みますが、前の記事に書いたボスニアのバンドの話をするとあまりにもニッチすぎるのでビックリされます(笑)「このバンド、ベルリンで観て好きなんだよね〜」と言ったらNo way! (信じられない)と言われましたw 僕もフェスで見たよ!なんて話も聞けたり最高です。日本ではこんな会話できません。

この地域の先生と話を弾ませたいならエミールクストリッツァ監督の映画を観ましょう。屈指の名作『アンダーグラウンド』を観ておけば大丈夫です。他にも有名なボスニア映画で『ノーマンズランド』や『サラエボの花』といった作品もあるのですが東アジアみたいにナーバスな地域なのでこれらの作品はボスニア人講師のときだけ「観たことあるよ」と言って感想を語り合っています...

フィリピン人の先生も優しくていい人が多い印象です。東欧の先生よりクオリティが均質なのがフィリピン人の先生だと思っていて慣れる前はよくフィリピン人の先生にお世話になっていました。

 ちなみに DMM英会話には月15800円でネイティブ講師に教えてもらえるコースがあります(非ネイティブ講師は月5500円)が、以上のような理由からこのコースに興味はありません。

 

⒉メキシコ人にスペイン語を教えてもらえて楽しい

大学のスペイン語の学期末テストが口頭試問だと知らされ、ひとりで対策ができず絶望的になっていた中、そういえばDMM英会話にメキシコ人講師がいたよな...と思い出し、ダメ元でスペシャルリクエスト欄に「スペイン語のオーラル試験対策をしてください」と書いたところ、断られると思いきや問題なくやってくれました。表現をたくさん直してもらって無事テストに受かり、Muchas gracias の気持ちでいっぱいです。

 

⒊ 25分という時間がちょうどいい

一見短すぎるように感じますが25分のレッスンを30日間毎日やったとすると、1ヶ月12.5時間。グループレッスンで月4回で1レッスン50分の某英会話は1ヶ月3時間ちょい。家で受講できるので通学の手間もなく、習慣化しやすい時間で毎日続けられる25分がちょうどいいです。

 

⒋  5500円は心配になる程安い

大学生が1日バイトしただけで稼げる5500円で一ヶ月間毎日英会話を受けられることは確かにすごいですが、いくら東欧やフィリピンなど物価・賃金の安い地域でもワンレッスン177円はブラックすぎないかと心配になります。177円以上のコストパフォーマンスをしていると思うからです。講師の労働環境を心配するほどいい先生たちばかりなのでもう少し高くなっても続ける気満々でいます。

 

・7ヶ月間の効果について

1.外国人と話すときに全く緊張しなくなった

都内の某有名な観光地でバイトをしているので外国人のお客様がたくさんご来店されます。今までは英語を喋る度胸がなかったので小さい声で心臓バクバク鳴らしながら合ってるのか合ってないのかよくわからない英語らしき言語で接客をしていたのですが、接客で使える表現を教えてもらったのと毎日英語を話し続けることで緊張することがなくなりました。話すことに慣れるということはかなり大切だと思います。怖気ずいたら負け。最近はハキハキと英語で接客できます。(が、悲しいかな英語をしゃべってると周りのスタッフに冷やかされます。中学のときに発音が上手な子が笑われてたのと同じでこんなんだから日本人って英語下手くそなんだなと思います。英語を喋ってる人がいても笑わないであげてくださいね。)

 

2.映画・ドラマの聞き取りが前よりできるようになった

今までは海外ドラマや映画を見ていても単語だけ拾ってニュアンスを掴んで理解することが多かったのですが、最近はセンテンスとしてまとめてきちんと聞き取れるようになったと実感しています。実はスピーキングより伸びたのはリスニングの方でした。

 

3.語彙が少し伸びた

わたしは主にDaily Newsと写真描写やっています。前者はニュース記事を読んでディスカッションをするので知らない難しい単語を覚え、後者は写真をみて描写をするので形容詞を中心とする表現力が鍛えられます。Daily Newsは題材がとても面白いので英語以上の発見があります。先ほど述べた通りわたしも平均的な日本人が持つ英語力の偏りがあるのでリーディングは得意なのでDaily NwsではAdvanced(上級)の記事を中心に読んでますが写真描写はIntermediate(中級)をやってます!情けない!Daily Newsのディスカッションは楽しいですがあまりに盛り上がるばかり間違っている英語を直してくれる講師は少ないです。一方写真描写は自分の表現を直してもらうことができ、先生の表現をパクれる(一番重要)ので一番効果があるように感じます。が少し退屈なのも確かです。

 

わたしは間違えたこと・新しく学んだことをノートにかいて暇なときに眺めています。予習復習は欠かせません。

 

以上、わたしのだいぶ歪んだDMM体験記でした。こんなに褒めておいて(もちろんDMMから汚いお金はもらってない)いうのはなんですが、 DMM英会話を始めてから見てもないエロ動画の架空請求きがきました。情報流出しやがって!許さんぞ!

 

 

 

ワーキングホリデーとオンライン英会話について 其の壱

 

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'Priscilla' 1994/Australia

 

今日は7ヶ月続けているオンライン英会話について語ってみようと思ったのですが、動機を説明しようとするあまり長くなってしまったので二つに分けて書くことにします。

 

受講し始めた動機(ちょっと長い)

年末にオーストラリアのワーキングホリデイ(以下、ワーホリ)ビザを取得し、9月から大学を休学して向こうで一年間暮らすことになりました。私のことをよく知っている人は口を揃えて「なんでイギリスにしなかったの?」と聞いてきます。それもそのはず、イギリスかぶれである私が大好きなロンドンではなく9年前に旅行して全く楽しくなかったオーストラリアに行くのだから周りが不思議がるのは当然。「ロンドンは色々と高すぎる」「英語ができない状態でロンドンに行きたくない」「イギリスのワーホリビザは二年間だけどそんなに長く休学できない」と答えていますが一番の理由は叔父がシドニーに10年以上住んでいることです。過保護な両親が彼がいるなら安心!とのことでゴーサインを出してくれたのがきっかけという、なんとも主体性に欠ける国選びとなってしまいました。

 

ではなぜワーホリなのか。大学生の間に留学に行きたかったのですが、派遣留学に選ばれるほど優秀ではないのとそれに向けた検定の取得などを怠ってしまったので一般的に履歴書に書くのが憚れるほど評判の悪い''ワーキングホリデー''という一番最後の選択をしてしまいました。ただ大事なのはワーキングホリデーという制度は各国の若者の交流を促すために設けられた''一年間自由に働けるビザ''に過ぎないということです。この機会を活かすも殺すも自分次第。4ヶ月間だけ就学可能なので語学学校に通ってみっちり勉強し、IELTSやケンブリッジ英検などレベルの高い資格試験に挑戦して有意義なものにするのも、日本人経営の寿司レストランで働いて日本人の友達をたくさん作り、英語力を伸ばさないのも自由。人は自由の刑に処されているのです。(実存主義)つまり、どんな手段であろうと「英語が自由に使えるようになった」という立派な結果が出ればこっちのものでその手段がワーキングホリデーであろうが関係ないと思うのが持論です。海外生活が楽しくて目標を見失ってしまい、結果が出せてない人が多いからワーキングホリデーはホリデーにすぎないという社会からの厳しい声があるのだと思います。私はもちろん前者になりたいのですが個人的な意見としては通訳者や翻訳者を目指さない限り語学なんてツールにすぎないので語学+αで『自分ができることの強化』もワーホリ中にしたいと思っています。最近は働き方の多様性などといったトピックに興味がありその手の本をたくさん読んでいるので文系でノースキルの私が学生の間にスキルを身につけてキャリアアップしたい、という魂胆です。

 

【目標はこんな感じ】

 

⒈語学学校で上の方のクラスに入り英語をみっちり勉強する(目標ケンブリッジ検定FCEできればCAE、TOEICはあまり受けたくないですが履歴書に書くことを考えて865点以上)

最低賃金が世界一高いオーストラリアでがっぽり稼ぐ(=働きながら英語の勉強もする)

⒊スタートアップ企業で数ヶ月インターンする

4.自分で仕事が作れるぐらいのスキルを身につけてキャリアアップする←一番重要

 

この目標を見失わず、一年後に振り返った時に達成できたことを実感できるよう頑張ります。

 

まずはこの辺で Cheers! (突然オージーかぶれな挨拶)

 

新入生へ!大学生活をひとりで楽しむ方法5選

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  'Brazil' 1985/UK,US

 

この春から大学生になる皆さん、ご入学おめでとうございます。自堕落の四年間へようこそ!この時期は新しい環境で友達ができるか心配でソワソワしている人が多いのではないのでしょうか。2年前のわたしもそのうちの一人でした。本記事では友達が一人もいない大学生活について自分の体験を踏まえながら書こうと思います。脅すようで申し訳ありません。

 現在の社会ではバリバリのキャリアウーマンや事実婚、オープンリレーションシップなど新しい生き方が増えてきています。そうした中、今の私が置かれている状況"友達が一人もいない大学生活"というものを新しい選択肢のひとつとして提案することで、従来のネガティブなぼっち大学生ではなく、自らの意思で孤立を貫く誇り高い独立心のある学生、インディー大学生という概念を広げ、キャンパスライフが死ぬほどツライひとたちを勇気付けられたらと思います。

 

 

わたしの体験

2015年4月初旬。第一志望だった大学に奇跡的に合格し、これから始まる新生活に期待を胸に膨らませ大学の門の前で入学式後に写真を撮りました。このときはわたしも友達ができるか心配でソワソワしていたので同じ学科のひとを見つけてはツイッターでフォローし、なかでも趣味が合う子とはLINEまで交換してオリエンテーションで会ったりしてました。履修登録も終わり、新歓(もちろんテニス以外)でさまざまなサークルを回るももいまいち自分に合うものが見つからず…

さて、授業が本格的に始まると、友達を作る機会が全くないことに驚かされます。大学の授業は高校のそれと違い、講義形式で行われるものが圧倒的多数、少人数のものは一年生のときの必修の外国語と3~4年になって始まるゼミぐらい。絶望的に友達ができない。この時期は毎日虚無感に襲われ、知恵袋に相談したりしてました。大学のカウンセリングルームにも行きました。大学の友達なんて一人もフォローしてないインスタグラムを開けば高校の友達が新しい友達の写真を載せ、キャンパスライフを満喫してるではありませんか。病気をしたときに健康でいることのありがたさがわかるように、このときになって初めて自分が高校までは友達に恵まれていたと気づきます。大学生活ってこんなに孤独なんだなとショックを受けたのと同時にこの先どうしたらいいのかわからなくなりました。あれほど嫌だった高校の方がよっぽど楽しかった…

転機が訪れたのは夏休みでした。大学生になったら(諸事情で日本に来れない)大好きなバンドを観にイギリスに行くという目標のもと受験勉強を頑張っていたのですが、ひとりでロンドンに行きその目標を達成することができました。

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(フィルムカメラとの相性が最高だったビッグベン)

 

大好きなバンドを生で観た感動も一入、このとき初めて大学生であることの自由を存分に享受しました。同時に自分の中で何かが吹っ切れ、それまで感じていた劣等感や空虚さといった負の感情は薄れていき、数ヶ月後には全く同じことをしに香港に行きました。2年の春休み現在、一人で大学生活を楽しむ方法を心得てきたので毎日がそこそこ楽しいです。友達がいなくて困ることといえば

 

・大学生らしいことが何もない

→カラオケはもちろん、ディズニーに行くこともスノボに行くこともありません。もはや何が大学生らしいのかわからなくなってきました。仏様の境地です。

 

・孤独感に押しつぶされそうになる

→大学の友達をフォローしているツイッターのアカウントを消しました。大学で知り合った中途半端なつながりの人の生活を覗き込み、勝手に妬むなんて時間の無駄あるいは変質者です。

 

・授業の休講や学校の全休の日付、テストの範囲、課題の提出期限が分からない

→一番大きい問題が実はこれ。言語のクラスなどで近くに座ってる人と軽く挨拶をしてLINEくらいは交換しておくのがベターです。

 

ではぼっち(インディー)大学生が有り余る4年間という時間を使って楽しむためにはどんなことをすれば良いのでしょうか?私の場合はこんな感じです。

 

1、ひとりで海外旅行をする

はじめの記事にも書きましたが、わたしはバイトの給料を全て旅行に費やし、2年間で海外旅行5回6カ国、国内旅行2回行きました。ダントツで楽しかったのはロンドンです。今までの経験から貧乏大学生がヨーロッパに安くいくコツまで編み出しました。今話題のてるみくらぶやHISといった代理店を通さず、とらべるこちゃんという航空券の価格比較サイトで一番安いフライトを探し(だいたいは中東の航空会社。時間はかかるが安くてサービスはANAJALと大差はなく、機内食は美味しい)Booking.comでドミトリー(一泊2000~3000円)を予約。潔癖性なひとと面倒臭がりにはオススメできませんが自分で計画する楽しさがあります。前回フランスドイツの旅に行った際は、テロの影響からか59000円でパリ東京間の航空券が買えました。とにかく、海外旅行は自由を謳歌していると実感できます。旧ユーゴ諸国、オランダ、キューバ、東南アジア諸国ウェールズなど卒業までに行きたい場所もたくさんあります。

 

2、大学の授業をちゃんと受ける

意識高い系学生になれと言っているのではありません。大卒という肩書きのためではなく、自ら学ぶことを希望して入った学部・学科のであれば大学の授業は楽しいはずです。実際わたしがそうです。学者肌で喋るのがものすごい下手な教授の講義ですら、レジュメに目を通せば知らないこと(そして知りたかったこと)がたくさん書いてあり、授業が終わったあとは新しいことを知れたという喜びに満ちています。ドイツ文学の課題で読んだ即物的なフラッパーが主人公の小説は人に勧めたくなるほど素晴らしく、ソクラテス式問答法で他の学生と熱く討論した現代思想の授業は今でも忘れられません。今一番の関心ごとでもあるバルカン半島の歴史を知ったのも大学の授業がきっかけです。また、図書館には古いヨーロッパ映画のDVDや買うと高い哲学書、手に入りにくいエルヴェ・ギベールエイズの闘病記など私の知的好奇心を満たしたくれるものが揃ってました。レポートをやっている時や講義を受けている時は親が払ってくれている学費のことなんて全く気にしないと思うのであえてここに書いておきます。私大文系の年間平均授業料は約75万円(ベネッセ調べ)です。

 

3、バイトをする

バイトをすることで少しだけ自分が社会とつながっていることを実感できます。そこでほどよく友達を作れば、バイト帰りに飲みに行ったり’'、好きな人ができたり、ちょっと大学生っぽいこと’’ができるかもしれません。

 

4、没頭できる趣味をみつける

フランス語教室に通う、オンライン英会話を始める、ネトフリックスでドラマを観る、映画を毎日見る、kindleで読書、なんでも可。

 

5、高校の友達を大切にする

いくら大学でぼっちを極めていても時として寂しくなることはあります。信念を貫くというのは孤独なものです。とくにその信念が''一人でいること''ならいうまでもありません。そんなとき、癒してくれるのは高校の友達だと実感しました。できれば三ヶ月に一回ぐらい会いたいです。

 

 

いかがでしたでしょうか。説教じみた内容になってしまったことをここにお詫び申し上げます。ウェイ系大学生を横目にぼっち大学生の当事者が寂しい気持ちをするのは悲しくてたまりません。同志たちが誇り高く楽しく大学生活を送れるのがわたくしインディー大学生の使命だと感じております。共に有意義な学生生活を過ごしましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。