栄光ある孤立

インディー大学生は語る

オーストラリアに一ヶ月住んで思ったこと

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ビクトリア州立図書館

こっちに来てから一ヶ月経ちました。9月下旬にワーホリビザで入国し、 ケンブリッジ英検(日本では有名ではないけれど海外ではIELTS並みに一般的な英語検定)を取りたいので語学学校に4ヶ月通い、そのあとは他のワーホリの方と同様ファームで大金を稼ぐ予定でしたが、無料エージェントに行ったら10月の下旬から学校を始めることを勧められ、学校が始まるまで1ヶ月間ニートでいました。このニートの時間が本当にキツかった。まず全てに絶望していました。『ヒップスターの街』ときいてラリアのカルチャーの発信地・メルボルンにやってきたものの、見渡す限りアジア人とインド人ばかり。「大英帝国第二の首都として栄えたメルボルンはヨーロッパ風の建築で有名♡」とネットには書いてありますが2017年のメルボルンは街全体が中華街です。こんなことで卑屈になってしまう自分自身がレイシストのように感じてさらに嫌になったり。道は臭くて汚くてホームレスが物乞いをしていたり、おしゃれな人もロンドンなどに比べると皆無に近く(わたしは西海岸的なファッションが大嫌いなのですが残念なことにこちらではそれが主流。。。)タンブラーを一つ買うにしてもおしゃれなものが全く見つからない。値段は高いのにチープでダサいものばっかり。外国なのに。&other storiesやUrban Outfittersといったヨーロッパや北米を中心に展開している大好きなお店もオーストラリアにはありません。海外にいながら海外のものが手に入らないという不便さは日本にいたときと変わりません。ヒップな人といえば街中でアンチ肉食を叫んでるビーガンたちぐらいではないでしょうか。ちょうど今タイムリーで同性婚の是非を問う国民投票を行っていますが、逆に言えば西側先進国であるにもかかわらずまだ同性婚が違法だったのか!と白豪主義の時代から依然として保守的な国の姿勢に動揺を隠せませんでした。メルボルンがあまりにも好きになれなのいので、自分は人生で一番大きな間違いを犯してしまったのかもしれないと思うほどオーストラリアにきたことを後悔していました。

 

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YESとNOで鬩ぎ合うグラフィティ

 

いきなり愚痴から始まって申し訳ないのですがまだ続きます。「絶対に日本人の元で働かない」という気持ちを胸にアルバイト探しをしてみたのですが、嘔吐恐怖症なので飲食店でのバイト経験がなく、一番見つけやすいとされるレストランでの仕事がなかなか見つかりませんでした。欧米人は即戦力重視で新人を育てるという発想がないようです。その新人が外国人なら尚更のこと。日本の就活に意義を唱える人は多いですが、一斉採用のない、さらに新人を育てない海外では大学卒業後にインターンをしたりして経験を積んでから仕事を探すそうです。その方が効率がいいし。あと仕事ができない人は即クビ。日本では長時間労働が問題になってますが、効率を重視しすぎるあまり働くことが日本以上にシビアな海外の労働環境をほんの少しだけ垣間見れてよかったです。とにかく飲食店でバイトをしなかったことを後悔しました。

 

仕方がないので未経験でも雇ってくれそうな(最低賃金を守ってない搾取されまくりな)日本食レストランにも履歴書を渡しに行き(こちらでは直接お店に出向き「今雇ってますか?」と聞いて自分の履歴書をマネージャーに渡すスタイル。運が良ければその場で面接されたり後日連絡がきたりしますが大抵そのレジュメはゴミ箱行きです。)2軒面接にこぎついたのですが、1軒目はトレーニングをするので11:30に来てくださいと言われてその時間に行ってみるとすっぽかされていたり(中国人オーナー)、日本人経営のお店では面接中に「声出せる?」「テキパキ動ける?」など聞かれ怪しいなと思ったらオージー客に向かって「いらっしゃいませ」というタイプの店で、こんなことするためにオーストラリアに来たわけじゃないと思い、辞退しました。スキルも英語力もない人がワーホリに来るとこうなります。オーストラリア人と一緒に働けるなんて夢にも思わないで下さい。日本のタイ料理レストランで働いてるタイ人や、クロネコヤマトの集配所で働いてるベトナム人の知り合いがいますか?いませんよね。醜い現実ですがノースキル・ノー語学力のワーホリってそういうもんです。ちなみに私の職探しの旅はまだまだ続きます。行きたいフェスが2つ、観たいギグが5つもあるので。。。

 

【宣伝】ブログの途中ですがこちらにて夏に行った旧ユーゴ旅行の記事を寄稿しました

 

海外に出ると人間は保守的になって愛国心が芽生えると指摘する人がいますが、これは本当だと思います。愛国心というと排外的でバカなやつというイメージですがそういうものではなく、純粋に日本の良いところが見えてくるのです。(新人教育然り)逆に日本にいると海外の良いとろしか見えないので海外かぶれになってしまいがちです。要はないもの強請りです。異なった思想の持ち主の父に「バカ左翼」と言われ続けた私が日本を恋しくなるとは思いませんでした。

 

尊敬する米原万里さんは『嘘つきアーニャの真っ赤な事実』の中で、自身のナショナリズム体験についてこのように述べています。

「異国、異文化、異邦人に接したとき、人は自己を自己たらしめ、他者と隔てるすべてのものを確認しようと躍起になる。自分に連なる祖先、文化を育んだ自然条件、その他諸々のものに突然親近感を抱く。これは、食欲や性欲に並ぶような、一種の自己保全本能、自己肯定本能のようなものではないだろうか」(p.123)

 

自分が無価値な人間だって思ったり、あんなに息苦しくて嫌だったはずの日本が恋しくてホームシックになったり、葛藤の1ヶ月間でした。

 

学校が始まってからはネガティブな感情は消えて毎日が楽しいです。クラス分けテストを受けたら中上級(上から二番目)のクラスに割り振られ、日本人でこのクラスから始まるのは珍しいと驚かれました。クラスメイトはスペイン人、コロンビア人、イタリア人、ブラジル人、タイ人、韓国人、日本人、台湾人といい感じに国籍がバラバラです。これも下の方のクラスは日本人しかいないらしくちゃんと勉強して来て良かったと思いました。先生はぶっ飛んでるニュージーランド人です。意外なことに四技の中でスピーキングよりライティングのスキルが一番低いと先生に言われたので本をたくさん読んでエッセイの添削もしてもらって上達しなければなりません。昨日小学二年生の夏休みの作文のような英文で書かれたお粗末な記事を投稿したのも、在豪1ヶ月目の現在と帰国直前でどれぐらいライティングスキルが上達するか可視化したかったからです。乞うご期待!

 

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日本食を忘れそうなほど美味いフォー(パクチー抜き)

 

一ヶ月経った現在は中華街メルボルンにも慣れてきて少しずつこの街が好きになってきました。野生のペンギンを見に行ったり、路上演奏(こちらではバスキングという)を聴いて投げ銭したり、毎日お気に入りスポットを見つけたり、ミーゴレンやフォーといった東南アジア料理の虜になったり、ルームメイトの可愛い韓国人とお互いの国の社会や政治、全羅道差別や閔妃反日感情の話で2時間白熱トークしたり、台湾人と香港人と飲みに行って東アジアの今後について語り合ったり、もうすでに2人の男性とハングアウトしたり(爆)、日本では絶対にできない貴重な体験をしています。

 

日本人の友達の伝でオージー主催のホームパーティーにも招かれました。一番地味な女の子がマリファナのディーラーで、めちゃくちゃ洋画の世界でした。

  

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お酒を持っていくのがマナー

 

現実と理想のギャップで踠く中、銀行に行ってオージー銀行員相手に口座を開設したり、住む場所を決めて内見から支払いまで自分でしたり、21年間したことがなかった洗濯物をしたり、インフルエンザの疑いで夜間緊急病院にタクシーで行ったり、毎日自炊したり、日本で実家暮らしをしていた頃より数倍も逞しくなっています。そんなこんなで私は今日もメルボルンで生きてます。